さて、車検＋一連の交換作業にて　現在”ﾎﾟﾙｼｪｾﾝﾀｰ千葉”に９２８を預けっぱなしになっているのですが、
あと１ヶ月位はこのままの状態になりそうです。。

　理由は　”本国のパーツ待ち”っス。。

まぁ、これから梅雨の時期に突入して　９２８に乗る機会も”ぐう〜ん”っと減って来るので、私的には　「丁度良いタイミングかな？」
ーっと言った所ですカネ。。。


で、それまでの間　”日記のネタ”が枯渇してしまうので、(^_^；
　　久しぶりに”９２８考察”ネタで間を繋ぐことにしてみます。



今回は『９２８の冷却システム』について書いてみます。

まずは概要
・M28−Engine　の冷却水量は約１６L。
・冷却系自体は密閉されており、圧力弁により一定圧に保たれている。
　　　（エンジン温の上昇により発生する”余剰冷却水＆圧力”は、下図の”紫、灰色”ラインを通って”タンク”に回収される。）
・Water-Pumpはﾀｲﾐﾝｸﾞﾍﾞﾙﾄにて駆動するので、つねに”冷却水を循環”させている。
・ｻｰﾓスタッﾄは８３℃で弁が作動する。
・ｻｰﾓスタッﾄは”T字管”部分に装着されており、弁の開閉によって『三方コック』と同様の機能を有する。
　　　（古いクルマなどは”直管”部分にｻｰﾓが付いているので、弁の開閉で『二方コック』の働きをする）
　　→９２８では　水温８３℃を境にした『２つの水流ルート』が形成される。
　　　　　コレを模式図にしてみると・・・

　　　　【８３℃＜】；ｻｰﾓｽﾀｯﾄの弁は閉じているので（弁は●の位置）、冷却水はラジエータを経由せずに　”Housing”
　　　　　　　　　　　内に設けられた『バイパス回路』を通過して（→）　エンジンに戻される。
　　　　【８３℃＞】；ｻｰﾓｽﾀｯﾄ弁が開いているので（弁は●の位置）、冷却水はバイパスを経由せずに　ラジエータを
　　　　　　　　　　　経由して（→）エンジンに戻される。


　　　　　　　　　　　　ｴｷｽﾊﾟﾝｼｮﾝ・ﾀﾝｸ
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　▲９２８の冷却システム（模式図）


上の図では　まだ未記載なのですが、
水温センサーは　『ﾚｷﾞｭﾚｰﾀ・ﾊｳｼﾞﾝｸﾞ』上の”送り側(高温)”と”戻り側(低温)”にそれぞれ付けられており、”送り側”のDATAは主にメーターパネルにて『水温』として表示され、”戻り側”のDATAはファン作動用として使われています。
ちなみに　”ファン作動”温度は７５℃。
　つまり、ラジエータで冷却されても　水温がまだ７５℃以上の場合には『電動ファンが作動』する事になります。


＄　う〜ん　面白くなってきましたねェ〜　(^_^)

　My９２８に於いて、水温計（送り側）は通常８７〜８９℃を指しており、”戻り側”の水温は７５℃付近に調整されている。。。。
　
　この温度差（１２〜１４℃）分が　常にラジエータからの”熱エネルギー”として放出されている事になりますね。

　さて　冷却水は１６�g。それによる放熱率（cal/s）を単純計算してみると・・・・
　　
　クーラントの全量１６Lが水路を１週する間に溜め込む熱量は192000〜224000calとなる。（密閉系と仮定して）
　　　−で、コレをラジエータで放熱する訳ですが、
　　　　　・・・・・・・・、
　　　　　　　　　・・・・・？
　　　　　　　　　　　　　ん〜っ？　　

　　　　　　　　　　　　　　　！！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しまった・・・、冷却水の流量が判らない・・・・　(T_T)


　むう、・・こんど”W-ポンプの処理能力”が判明したら、『ラジエータからの放熱量』を　再度計算したいですね。。。



　　　　　　　次回は”M28エンジンの吸気システム”について書いてみます。