久々にまともな日記を書いてみます。

というのも、久々に(ﾏｲﾅｰ) トラブルが出たからです　^_^；



今日は １週間前のプチオフにて汚れていた車体を数ヶ月ぶりに洗車してきたのですが、　街中の信号にて停まっていると

「ブゥオオオ〜ん・・・」　とラジエーターファンが超高速回転する音が聞こえて来ました・・・


あぁ。。(-_-；　　この音はファンに負荷が掛かって高速回転する時の音ですね。

Egは２０００rpm以上は回していないので、これは ファンの片方が停まっており 残り１機で頑張って仕事している状態であると推定できます。

路肩に車を停めてボンネットを開けてみると・・・

　やっぱり左側のファンが回っていませんでした　-_-；


この現象は1年半前にも起きており、その時は入庫先のPCにてメカニックより　”ﾌｧｲﾅﾙ・ｽﾃｰｼﾞにおけるｺﾈｸﾀｰの緩み”　との診断を受けています。


この先も何度か出てきそうなマイナー・トラブルですので、ここで９２８のクーリング・システムをおさらいしておきます。




・・・・・〜　９２８のラジエーター・ファンについて　〜・・・・・

ラジエータ・ファンは冷却水が79℃を超えると作動する様にセットされています。


ファンが回るのに必要なインプット（情報）
　�@冷却水温度スイッチ　�A吸気温度スイッチ　�Bフロンガス圧力スイッチ　�CATF温度　�Dボンネット開閉スイッチ

　これら�@〜�Dの情報が "Control Unit Fresh Air Reguration"と呼ばれるECUに集積されます。（ECU１ と勝手に命名）
　
　　←"Control Unit Fresh Air Reguration"　ECU１

このECUの位置は助手席のｻｲﾄﾞｼﾙ側にあり最も目に付きやすい場所にあるので見たことのある方も多いと思います。

このECUを起動する電源は、ヒューズ３６番経由で供給されています。

ヒューズ３６番： Control Unit Fan 　５A


さて、このECUの役目はこれらのセンサーの情報を元に、ラジエーター・ファンを作動させる信号と、ラジエーター・フラップを作動させる信号を出すことです。


ファンを駆動させる信号はECU１（コネクター�Tの８番）より出て、　"Blower Final Stage" と呼ばれるファンモーターへの電流を制御しているECUへと送られます。（ECU２ と勝手に命名）
このECU２は、いわゆる ”ファン・リレー”と同じような役割をする部位なのです。
　← "Blower Final Stage" ECU２

このECU２ "Blower Final Stage" ユニットはボンネットを開くと一番手目の左側にあるので、目にされている方も多いハズです。

このユニット本体は写真中のコネクター６番より供給される１２Vの電源（ECU１から供給されている）にて活動します。

また、FAN回転を制御する信号はコネクター７番より入力されています。


このユニットでは、FANモーター用の電源供給はコネクター1番、4番より（ヒューズ３０番、２９番を介して）入力されます。

ヒューズ２９番： Radiater Fan 1 　３０A
ヒューズ３０番： Radiater Fan 2 　３０A


ファンモーターを動かす制御電力はコネクター５番、8番よりそれぞれ出力され、ファンモーターへと繋がっています。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



原理はこんなモンです。

ここでMy928のトラブルを書き出すと

�@）冷却水が７９℃を超えると右側のファンのみ回りだす。
　　　　　　　　↓
�A）１台では通常の冷却が追いつかず、超高速で回るハメになる。
　　　　　　　　↓
�B）規定温度まで下がるとファンは停止する。



こんな感じなので、おのずと導かれる結論は　　.�@ECU１は正常に機能している
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　�AECU２も正常に機能している
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　�BFAN１を回す電力が来ていない？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　�CFAN１を回す電力が出力していない？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　�DFAN１が壊れている？



そこで車をとりあえず近くの洗車場へ移動してから次の事をしてみた。

ヒューズ２９番を抜いてみる。切れていれば原因が特定出来るのだか・・・

残念ながら切れてはいなかったが・・・・
写真のように白い酸化物が表面を覆っていた　(-_-；

＃ あ〜　もうこんな状態になっとるんか・・・

淡い期待を裏切られたもの、とりあえずは ２９、３０番のヒューズを新品に交換しておいた。



次はECU２の円形コネクターの端子を全て接点復活剤を用いて研磨してみる。

　でろ〜ん・・・

端子は黒い皮膜で覆われていた・・・　(-_-；；；



ラストは左側ファンそのものの点検なのだが・・・

外して分解するのはとても大がかりなので今は却下っス　(^_^；

とりあえずファンモーターに付く白いコネクターをグリグリをイジって導通を促してみる。

んで、手でファンを回してみた所・・・

「ガリガリ・・・　シュウ――――」とベアリングに砂を噛んでいる様な音がした　(-_-；；；　

しかも右側に比べて回り抵抗が大きい・・・


＃　むぅ　やっぱバラして掃除するしかないのか？


――でもバラすのはやっぱイヤなので(^_^；、

とりあえず、エアーダスター用の缶スプレーを取り出して、ファンモータの隙間へ　「プシュー」　っと吹いてみた・・・


すると・・・


出てくるわ出てくるわ！　太陽光にキラキラと反射する金属粉？がっ！！！


あまりの埃の量に 思わずわずむせかえってしまった　(-_-；


エアスプレーを吹いても　もう何も出てこなくなったので、ＦＡＮを手で回してみると

「ガリガリ・・」という異音は出なくなった。　回転の抵抗は若干右側よりも悪いままだが先程よりは遙かに軽く回る

※ ファンのエッジ部分はカッターの刃みたいに鋭いので、指先で直に触れるとケガをします。
　　ファンを回す際は必ず指先を防護してください。　私も指先を切りました。(-_-；　


とりあえずはコレで万策がつきました。

コレでもし左ファンが回らなければ、原因は左ファンモータ自体の故障しか考えられませんね。


んで、エンジンキーを回して暖気を開始する。


今日は気温が２３℃と高いので水温計はみるみる上昇して・・・　ファンはあっさりと回り始めました。

しかも、２つのファン共に！

まるで何事も無かったかの様に普通に回っています　＼(^o^)／


むぅ・・・、今回のトラブルの原因は結局コネクターの接触不良（なのかしら？）




何か・・・　こういう中途半端な結末だと、また再発しそうで精神衛生上イヤなのですが、まぁ　取り合えずは元に戻ってよかったっス